コンタクトレンズについて
まぶたの裏は袋状になっているので、そのようなことはありません。
レンズは人体に無害な材質で出来ているので心配ありません。
ほとんどありません。メガネより安全です。メガネのレンズが割れて失明したという事故は時々ありますが、コンタクトレンズでは、そのような報告はありません。
併用できます。コンタクトレンズだけでなく、メガネも持っておかれる方が良いでしょう。目に痛みや充血がある場合など、一時的にコンタクトレンズの装用を中止しなければならないことがあります。また、コンタクトレンズを紛失したり、破損してしまうことも考えられますので、急なトラブルに備えて、メガネを作っておかれることをおすすめします。メガネよりもコンタクトレンズの方が近視は進みにくいということは、医学的には考えられません。
こんな目に使えますか?
使えます。強い近視の場合、メガネでは網膜に映る映像が正視より小さくなりますが、コンタクトレンズでは網膜像が正視に近いので、メガネより光学的に適しています。
使えます。
使えます。
特に、片眼だけが強い近視(遠視)の場合は、メガネでは両眼の網膜像に差が生じて快適にものを見ることができないので、コンタクトレンズの方が適しています。
不同視が原因で起こった後天的な斜視は、早期にコンタクトレンズで矯正すれば治ることもあります。
使えます。
コンタクトレンズを装用すると、その表面が角膜のかわりをして、かなりの矯正効果が得られます。一般に、ハードレンズの方が適しています。
使えます。
術後1~2ヵ月経過し、術後感染の可能性もなく、落ち着けば装用してもよいでしょう。
たいていのスポーツに使えます。ただし激しいスポーツ(ラグビー、バスケットボールなど)をするときは、ハードレンズでは、ずれたり紛失したりすることがあるので、ソフトレンズの方がよいでしょう。
コンタクトレンズの上からゴーグルをかければ大丈夫だと思いますが、紛失の恐れがあるので、1日使い捨てレンズを使用したほうが安心でしょう。
かまいません。
オートバイに乗っているとき(スキーも同様)は、風が強く目にあたり、紛失する恐れがあるので、ゴーグルやサングラスなどをかけた方がよいでしょう。
通常通り使って、さしつかえありません。胎児に影響があったという報告はありません。
出産が長時間に及ぶことがあり、連続装用を避けるために、使わない方がよいでしょう。
こんな時
どうしたらいいですか?
【ハードレンズの場合】
レンズが角膜の上にあるのを確認し、専用のスポイトを使ってはずします。また、洗面器などに入れた水の中に顔をつけ、まばたきしてはずす方法もあります。
【ソフトレンズの場合】
人工涙液型目薬をたっぷり点眼し、レンズが動きやすくなってからやりなおしてください。もし、ソフトレンズがいつも目に吸着して動かないようなら、できるだけ早く、眼科医の診察を受けてください。
専用のスポイトを使ってはずしてください。
また、つぎのような方法もあります。たとえば、下に吸着した場合、鏡を上にもっていき、下まぶたをしっかり下げ、レンズの下の縁が結膜(シロメ)と接するところを下まぶたの縁で浮かせるように、少し強めに押します。レンズと結膜の間に空気が入れば、簡単に動かせるようになります。
そんなときは、装用時間を減らす必要があります。
熱く感じるのに使用を続けると、角膜障害を起こす心配があります。
それはコンタクトレンズをはめたために起こる「スペクタクルブラー」という現象です。
主な理由として、酸素欠乏による一時的な角膜浮腫や、角膜のカーブ、滑らかさ、厚さ、屈折の変化などが考えられます。酸素透過性の高いレンズでは、ほとんど起こりません。
見え方について
一応同じと考えてください。ただし、強い乱視や円錐角膜には、ハードレンズの方が適しています。
コンタクトレンズは、まばたきによって、視力が不安定にならない範囲で、適当に動くという状態が最良です。しかし、装用初期は、涙がよく出て、視力が不安定になることがあります。慣れるにしたがい、安定するでしょう。
【ハードレンズの場合】
●部分的に乾いている
→よく洗ってから、はめなおしてください。
●レンズのずれ
→慣れるにしたがい、このようなことはなくなってきますが、ずれすぎるときは、処方を受けた眼科医に相談してください。
【ソフトレンズの場合】
●レンズの表裏が逆になっている
→表裏を確認する。
●レンズの表面が波うつ
→レンズのフィッティング状態がよくない場合も考えられるので、処方を受けた眼科医に相談してください。
●レンズが乾いている
意識的にまばたきの回数を増やしたり、人工涙液型目薬を点眼するというのもひとつの方法です。
●レンズが汚れている
→洗浄保存液でよく洗ってから、はめなおしてください。酸素透過性ハードレンズの場合は、タンパク除去剤も使ってください。それでもよくならないときは、キズやレンズの変化も考えられるので、処方を受けた眼科医に相談してください。
メニコン メルスプランだと、いつでも新しいレンズに交換でき、常に良い状態で使うことができます。レンズがくもりやすい方には、メニコン メルスプランをおすすめします。
コンタクトレンズの表面が乾いてきたか、汚れてきたためと考えられます。よく洗ってから、はめなおしてください。
コンタクトレンズがずれたり、はずれたりしていないか確認してください。レンズと関係なく急に見えにくくなったときは、眼底出血や網膜剥離のような病気の疑いもあります。すぐに眼科医の診察を受けてください。
取扱いについて
キズの程度によっては使えない場合がります。目に異物感がある場合は、レンズを新しくしてください。
異物感、痛み、充血などが起こり、使用できなくなります。レンズを新しくしてください。
ほとんどの場合、使えません。
ほとんどの場合、レンズは使えなくなります。
つめなどの鋭いものでひっかいたり、ケースのフタではさんだりすると、破れることがあります。
十分ぬれている状態では、折り曲げたために破れるということはありません。
- 落としたとき
- 落としたレンズを拾うとき
- 洗浄時に爪があたったとき
- 洗浄時に強くこすったとき
- 荒れている指先で洗ったとき
- ケースにしまうとき
- はめはずしのときに、爪があたった場合(特にソフトレンズ)
- ソフトレンズを乾燥させてしまったとき
- 酸素透過性ハードレンズを、冷たい水で洗ったとき
目の形状や屈折状態は、人によって違うのでいけません。また、感染の心配もあります。
専用保存液または生理食塩水に、15分以上つけなおしてから、装用してください。
ハードレンズ、長期使用ソフトレンズの場合、コンタクトレンズを洗浄保存液できれいに洗い、レンズケースに洗浄保存液を入れて、涼しい所で保管してください。1ヵ月に一度、洗浄保存液を入れ替えてください。コンタクトレンズを装用して、痛みや異物感があれば眼科医の診察を受けてください。
2週間・1ヵ月交換ソフトコンタクトレンズは、パッケージを開封した日から、そのレンズの決められた期間(2週間交換レンズなら2週間)しか使用できません。決められた期間とは、実際に使用した日数ではなく、「パッケージを開封した日」からの期間です。たとえば、2週間交換レンズなら、実際に使用したのが2、3日間だったとしても、パッケージを開封した日から2週間で捨ててください。洗浄保存液につけたまま、その期間以上保管して使用することはできません。
専用保存液または生理食塩水に3時間ほどつけ、十分やわらかくなってから、レンズにキズや破損がないか調べてください。異常がなければ、消毒後、目に刺激のないことを確かめてから、使用してください。
その他
近視矯正手術については、現在のところ、全例期待通りの結果が得られるものではありません。また、10年、20年後の影響についても、よく分かっていないのが実状です。
近くのものをみるときは、水晶体がふくらんで、網膜にピントが合うようになっています。
このように、水晶体を厚くしたり薄くしたりして、必要な距離にピントを合わせる働きを調節といいます。調節には、水晶体の弾力が必要です。
40代以上になってこの働きが弱まると、近視でも老眼が始まります。
カメラの絞りを絞ったときと同じで、目を細めると焦点深度が深くなり、遠くが少し見やすくなります。